ブログ運営は初心者にも始めやすいネットビジネスとして、副業としても人気があります。私もこれまでブログの広告収入で収益を得ていましたが、最近のインターネット状況を見ていると、いつまでも広告依存のやり方ではだめなのではないかと疑問を感じつつあります。
ブログはもう稼げないとか、ブログ運営をやめてしまうと言っているのではありません。しかし、広告収入以外のマネタイズ法を確保しておくことも重要だと思うのです。
世の中は脱広告に向かっている?
先日書いた記事でも述べていますが、ネット上で記事を読めるウェブサービスとして、Mediumのようなプラットフォームが登場してきており、すでに検索エンジンからも一定の評価を得ているように見えます。Mediumはアメリカをベースとするメディアですが、日本国産でもnoteというプラットフォームがあり、いずれも広告非表示でありながら、検索上位に上がりつつあります。
2018年から正式にEUで始まった一般データ保護規則(GDPR・ネット上のプライバシー保護対策)の影響からも、ネット広告のあり方に変化を迫られることになったのでしょう。
一番分かりやすいのは、YouTubeかもしれません。YouTubeはGoogle社が運営するサービスですが、課金することによりアドセンス広告を非表示にすることができます。これって、Google社ですら、脱広告による収益化への道を保留しているのではないかと思えませんか?
広告依存は何が危険なのか
ブログやサイト運営において広告依存のビジネスは収益が安定しません。一般的に広告費用は景気が良いと潤っていますが、景気が悪くなるとどの企業も広告費用を絞ってきます。つまり景気と経済の動向によって広告単価は大きく変化し、中にはアフィリエイトから撤退する企業も出てくるでしょう。
ですので、広告収益だけに頼っていると、急な経済の変動により振り回されることになります。景気の大きな変動でなくても、時期や季節のよってクリック単価が変化することは、少しブログ運営を行えばすぐに気づくことでしょう。
また、広告依存で記事を書いている以上、多かれ少なかれ広告主の影響を受けます。これでは、本当に自分の書きたい文章を書いているとは言えませんよね。もちろん「アフィリエイト」だからといって割り切るなら別ですが。
ネットリテラシーと広告ブロック
自分もRSSで購読しているので受信側としてはプラットフォームは何でも構いません。
むしろブログの広告収入には懐疑的です。
なぜならブログ本体にアクセスしないから。
1.Feedlyで見出しをチェック
2.あとで読みたい記事はPocketに保存
3.Pocketで音声読み上げブックマークもPinterestですね。
— Kozy.OGAWA@YouTubeカバーアーティストウォッチャー (@kozy_ogawa) 2019年4月30日
もう一つ、最近ますます多くの人がツイッターやフェイスブックを利用するようになりました。このようなSNSを通じてブログに集客しているブロガーさんも多いでしょう。個人ブロガーのSEOが効きにくくなってきた今、SNSやブログランキングなどのコミュニティからの集客は非常に大切です。
しかし、残念ながらこれらを介してやってくるアクセスは、コンバージョンしにくいのです。無邪気に気になるトピックを「ググって」やってくる検索エンジンユーザーと異なり、日常的にSNSなどを使いこなすユーザーはネットリテラシーが高く、アフィリエイトの仕組みを理解していることもあって、広告のクリックにも慎重ですし、あるいは広告ブロックをインストールしている人も多いでしょう。
広告ブロックは広告収入をあてにしているブロガーやサイト運営にとっては、非常に厄介なものですが、デバイスのセキュリティ対策の一環として導入している人は少なくありません。
どこに記事を書くか、どこで記事を読むか
文章を書いて食べていきたいと考えている人にとって、「どこに書くか」という問題は、慎重に検討する必要があります。これは同時に読者の立場にしてみれば「どこで読むか」という問題でもあります。
読者だって、良質の文章を読みたいというとき、どのプラットフォームで読むべきかわからないという人は多いのではないでしょうか。
できることなら、いつも良質の記事を提供してくれて、しかも自分の好み興味にあったものをフィルタリングしてくれるようなプラットフォームがあったら?
それでいて広告無しでスムーズに読めるのであれば、課金することに抵抗を持たないユーザーもいるのではないかと思うのです。
さらに欲をいえば、誰でもコンテンツ提供者として参加できるフラットな世界ですね。日本でもそのようなウェブサービスが生まれるといいなぁと思うのですが。
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