美容や健康系のアフィリエイトを行っている場合、アイテムや含まれている成分の効果や効能に関する表記方法には、いくつかの法律が関連してきます。これらの法律は、基本的に消費者を誇大広告などから守るためのものです。そうとは気づかず、読者に誤解を与えるような表現をしてしまった場合、「知らなかった」ではすまされません。
特に化粧品や健康食品を扱うサイトやブログアフィリエイトを行う際に、確認しておきたい法律についてまとめてみました。
アフィリエイトに関連した法律「知らなかった」ではすまされない
ブログやサイトでアフィリエイトを行うとき、その規模にかかわらず、パブリックに情報を発信する立場ということになります。そのため、関連する法律に対して知識を深めておくことは必須です。
さらに、美容や健康ジャンルにて、商品を紹介したりレビュー記事を書くときには、それに関連した法律の知識も必要です。あとから指摘されたときに「ブログを始めて数か月の初級者だから」とか「知らなかった」では、済まされないこともあります。
私も、実際に「著作権」問題で指摘を受けたことがあり、以下の記事に詳しく書いています。
こういった法律に関する問題は、「見つかったら修正・削除すればいい」と思っている人もいるかもしれません。しかし、上の記事にもあるように、たとえ記事を削除した後でもすでに損害が生じている場合は損害賠償請求をされるケースがあります。
ブログやサイトを始める前に知っておくべき
また、こういった法律に関することは、できるだけ、ブログやサイトを始める前に知っておくことをおすすめします。
これらの法律に抵触するおそれのある記事がある場合、広告主からの修正依頼が来ることもあります。すでにサイトやブログを大量に作ってしまった後だと、問題の記事を探し出すだけでも一苦労です。
それなら、最初からきちんと勉強して、慎重に記事を投稿する方がよいですよね。そんなアフィリエイト初心者の方のために、最低限知っておくべき法律についてまとめました。
ただし、私は法律の専門家ではありません。ここでまとめたことは、あくまでも私が個人的に調べた「覚書」のようなものです。これに関して何らかの法的紛争が起こったとしても責任は取りかねます。
あくまでも、「参考」として読んでいただき、深刻なケースになりそうな場合は、できるだけ早く法律の専門家に相談されることをおすすめします。
美容・健康アフィリエイトを行う際に知っておくべき法律
薬事法(薬機法)
広く美容や健康にかかわる商品を扱うときに、理解しておく必要のある法律です。ざっくり言うと、化粧品や健康食品を医薬品、医薬部外品と誤解させるような表現をしてはいないけないということを定めたものです。
薬事法(薬機法)については、美容や健康に関連した商品の分類とそれぞれに許されている表現が細かく決められていますので、以下の記事やサイトを参考にしてください。
参考になるサイト:「薬事法」から「薬機法(やっきほう)」へ! 改正による変更点とは?
商材別の広告における薬事法について
例えば、化粧品に関して「シミが消える」などの断言はNGですし、使用前後の写真などの提示も原則的に禁止されています。また、過度な使用感を語るものや「安全」「安心」などといった言葉の断言も使用するべきではないとされています。
ここに挙げた例は、ほんの一部ですので、詳しくは自分で調べてみてください。私も勉強中です。
景品表示法
商品やサービスを表示するときに、消費者に誤解を与えるようなウソや誇大表現をしてはいけないということを定めた法律です。
具体的には次のようなケースがNGとなります。
- 品質や企画などに関して偽りや誇大表現をすること(原料や生産地を偽ったり、リピート率などの実績を偽る行為)
- 価格や販売条件に関して誤解を招く表現や偽りの表記(キャンペーン価格と書いていると実はいつもその価格で売っているケースなど)
- 根拠がないのにNO.1表記や唯一表示をすること(調査をしていないのに、「東京で一番売れている」と表記する行為)
参考になるサイト:<景表法>これだけは知っておきたい! 広告関係者は必見! NG事例集
健康増進法
「国民の健康維持と現代病の予防」を目的とする法律です。
健康食品や栄養機能食品をアフィリエイトサイトで扱う際には、健康増進法に述べられている、食品の広告表示方法や食品の分類とその表示方法について理解しておく必要があります。
健康増進法で分類されている食品分類のうち、正しく理解しておくべきなのは、「特定保健用食品」「栄養機能食品」と「健康食品」との区別と、それぞれに許されている表示方法です。
特定保健用食品は、いわゆる「トクホ」と呼ばれる食品です。「お腹の調子を整える」など特定の保健目的に役立つことを表示することが許されています。
栄養機能食品は、国によってその機能を認められている成分に関して栄養機能を述べることが許されている食品です。特定の保健目的に役立つと誤認させる表現や、病気の治療や予防に関連した表現はNGです。
これらに当たらない、健康食品に関しては、その健康増進や保持の効果について、虚偽な表現や誇大表現を行ってはいけないことが定められています。
参考になるサイト:健康増進法とは?健康増進法と健康食品の関係|薬事法マーケティングの教科書
どんなジャンルのアフィリエイトにおいても知っておくべき権利
上記の3つの法律は、主に美容や健康ジャンルに関わって必要な法律です。アフィリエイトサイトやブログを作成するときに必要な法律は、そのほかにもあります。最低限しておきたい権利として、「著作権」と「肖像権」について、触れておきます。
著作権
著作権に関しては過去に記事にまとめたことがあります。私がアフィリエイトを始めたばかりのころに書いた記事ですので、とても稚拙な文章ですが、著作権の基本的なことを書いています。
著作権侵害をさけるためには、いくつかのテクニックがありますが、その一つが正しい「引用」です。引用方法に関しては以下の記事に書いています。
また、ブログやサイトに使用する画像にまつわる著作権問題を回避する方法としては、こちらの記事で確認してください。
肖像権
だれでも、自分が映っている画像を勝手に他人のブログに掲載されたりしたら、不愉快に思いますよね。このような精神的苦痛を受けないように保護するものが「肖像権」です。
例えば、誰かの写真を無断で撮影しそれをブログで公表することは、撮影された人の肖像権(プライバシー権)を侵害することになります。この場合、写真撮影や画像の加工をするのは自分ですから、その画像に関する「著作権」はクリアされることになりますが、人物が映っている場合はその人の肖像権に配慮しなくてはいけません。
また、アフィリエイトサイトでよくある、商品やサービスの公式ページ(LP)のキャプチャ画像の掲載にも注意が必要です。キャプチャ画像にタレントや一般人が映っていた場合、肖像権の侵害となる恐れがあります。
日本には、まだ肖像権を規定した法律は存在しません。しかし、「知的財産権」の一つとして扱われ、実際に損害賠償が認められた判例もあります。
参考になるサイト:肖像権とは|肖像権について考えよう!
ブログやサイトを作成する前に確認しておこう!
以上、ブログやサイトアフィリエイトを始める前に知っておきたい法律でした。
特に著作権や肖像権は、個人のブログでも気をつけなくてはいけない法律です。「知らなかった」では済まされないこともあり、甘く考えていると思ってもいない問題に巻き込まれることもあります。
私も気を引き締めて、時々復習しながらサイトやブログ運営を行っていきたいと思っています。
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